キャットフードの添加物(ソルビン酸カリウム)

食品や化粧品の添加物としてよく知られているのが、「ソルビン酸」です。細菌やカビなどの増殖を防ぐ働きがあり、かまぼこやソーセージなどの練り物の保存料として使われています。しかし、ソルビン酸は、水に溶けにくい性質なので使用できる食品に限界があります。「ソルビン酸カリウム」は、ソルビン酸よりは保存料としての効果は少し劣りますが、水に溶けやすいので、スープや果実酒、ケチャップなどのソース類に使用されています。人が中毒をおこさないための必要不可欠な添加物で、キャットフードにも使われています。

ソルビン酸カリウムは、食品添加物では使用基準が決められています。チーズなどの乳加工品で食品1kgあたり4.0g未満、ソーセージで2.7g未満、ケチャップなどのソース類が0.67g未満、果実酒で0.27g未満となっています。しかし、ペットフードに関しては明確な基準はありません。

環境省および農林水産省は平成26年に発表した「ペットフード安全法の施行の状況」では、ソルビン酸の毒性は低く、通常の使用量ではペットに影響がないと結論付けています。厚生労働省の食品での使用基準は、1日摂取しても安全と認識される量の100分の1の設定になっているので、大量に摂取しない限りは問題はないでしょう。また、ソルビン酸カリウムは、天然のクラウドベリーにも含まれているという報告もあります。

但し、ソルビン酸自体の危険性は低くても、他の添加物との組み合わせには注意が必要です。特に「亜硝酸ナトリウム」と同時に摂取すると発ガンの恐れが指摘されています。添加物との組み合わせには注意が必要です。

ソルビン酸カリウムの危険が指摘されるのが、「発ガンのリスク」ですが、あくまでも亜硝酸ナトリウムとの組み合わせが問題なので、ソルビン酸カリウム自体には発ガンの危険性はありません。この点を誤解しないで正しく理解することが大切です。

ソルビン酸カリウムは、長年食品の腐敗を遅らせる保存料として世界各国で使われています。ペットフードでも、ソルビン酸カリウムの健康被害は報告されていません。

愛猫の健康を心配することは当然ですが、過剰な心配も良くありません。キャットフードの添加物に対して正しい認識を持つことが大切ですね。