キャットフードの添加物(クエン酸)

「クエン酸」は、梅干や柑橘類に含まれる「酸っぱい」物質です。健康食品などにも多く使用され、様々な効果があります。

一般的にクエン酸の効果で有名なのが、「痛風」の予防や改善です。愛猫にはあまり関係ありませんが、猫に多い「尿路結石」の予防に効果があります。クエン酸は、カルシウムが結石になるのを防ぎ、尿のphを保ち、尿酸の排泄を促します。疲労回復や血液をサラサラにする効果があります。また、皮膚や被毛を健康に保つ働きもあります。抗酸化力も高く、老化予防にも威力を発揮します。

キャットフードにクエン酸が使われる理由には、健康維持の目的以外に重要なものがあります。それは、「酸味料」としての目的です。

人間には、「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」の5つの味覚があります。しかし、猫は、人間のように味覚が発達していません。猫が感じる味覚は、「苦味」「酸味」「塩味」の3つだけです。

この3つの中では、比較的鈍感なのが「塩味」です。猫にとっては塩分の摂りすぎは健康を害するので、注意が必要です。

逆に、もっとも敏感なのが「苦味」です。肉食動物には腐敗した肉はお腹を壊す原因になります。アメリカのMonell化学感覚センターの研究では、猫は12種類の苦味を感じる遺伝子があると報告されています。つまり、腐った物に対して敏感に苦味を感じるようです。

3つの味覚の中で、猫が「美味しい」と感じるのが「酸味」です。肉の中にはリン酸やカルボン酸などの数多くの酸が含まれています。酸味の度合いで食べられるかを判断し、食べられる酸味は「美味しい」と感じるのです。まさに、クエン酸は、美味しさを感じる酸味なのです。

キャットフードの添加物としてのクエン酸の働きには制限がありますが、動物用のサプリメントとしてクエン酸が販売されています。尿路結石などの心配がある愛猫にはオススメです。また、体内の有害な老廃物を排出して、体の中をキレイにしてくれる働きもあるので、愛猫の健康維持のためにも試してみるのも良いでしょう。