キャットフードに含まれている栄養素(マグネシウム)

キャットフードに含まれるミネラルの中で、「マグネシウム」に対して否定的な愛猫家の方も少なくありません。これは、マグネシウムが「尿路結石」を引き起こす原因と思われているからです。

マグネシウムの過剰摂取は、尿路結石を引き起こす要因になることは事実ですが、これはあくまでも過剰摂の場合で、一般的な食事をしている限りは心配はありません。

マグネシウムは、猫にとっても必要なミネラルです。カルシウムと共に骨をつくる役割や、筋肉の働きをコントロールしたり、代謝を促進させたりします。全米飼料審査官協会(AAFC)の基準では、キャットフードに含まれるマグネシウムは、成猫用で0.04%以上、子猫用で0.08%以上となっています。尿路結石の予防を目的としたキャットフードでは、マグネシウムは0.08%~0.09%に抑えています。

しかし、尿路結石はマグネシウムだけが原因ではありません。リンやカルシウムとのバランスも関係しています。

尿路結石には、大きく「ストルバイト結石」と「シュウ酸カルシウム結石」があります。シュウ酸カルシウム結石は、カルシウムを過剰に摂取すると発症すると言われています。7歳以上の老猫に多く見られます。ストルバイト結石は、マグネシウムやリンを過剰に摂取した場合に発症します。尿のpHがアルカリになることで結石が作られやすくなるのです。7歳以下の成猫で去勢したオスに多く発症すると言われています。しかし、このような尿路結石は、カルシウムやリン、マグネシウムをバランス良く摂取していれば問題はありません。

尿路結石の最大の予防法は、「積極的に水分を取る」ことです。尿のpHがアルカリになるのを防ぐには水分をとって薄めることです。特に猫の尿は濃いので積極的に水分をとることが大切です。

一般的な総合栄養食のキャットフードを食べている限り、マグネシウムの過剰摂取の心配はありません。まずは、正しいキャットフードの知識を得て、愛猫の健康維持のためになるキャットフードを選ぶことが大切ですね。